0:10 通信会社研究所で機械学習、6:02 スタートアップへの異動、11:30 プロダクトマネジャの苦労とMBA留学の動機、20:58 中国MBAの選択、26:45 Eng x Bizの交差点で必要なスキル、33:46 CEIBS留学中の活動、40:25 卒業後のキャリア
森さんのプロフィール、留学されているCEIBSでの経験はこちら:https://steppfunction.com/2021/02/26/2-17-interview-ceibs-morisan/
通信会社研究所でPythonによる機械学習に従事
- 大学院:地球科学専攻。プログラム経験なし。
- 通信会社に就職するきっかけ
- 就職活動時(2010年頃)、Twitter、Facebook、YouTubeなど米国Big Techが勃興しており、興味深いサービスが多数ローンチされていた。
- ビジネス、企業への就職を考えたとき、サービス開発などができるTech系企業への就職に興味を持った。
- 通信会社研究所で機械学習
- 最新のTechを用いたサービス開発に興味があったため、技術を学ぶためにも開発部門を志望し、志望通りAI系の開発部署に配属してもらえた。
- 先輩方がバリバリプログラムを書いてデータ分析する中、プログラミング経験ゼロからPythonを勉強。とても面白い!会社のみならず自宅に帰ってからもずっとプログラミングをしていた。1年後には業務でアウトプットできるレベルに到達。
スタートアップへの異動
- 機械翻訳を手掛けるスタートアップ(グループ会社)へ異動
- 上司からの指示。フラッグシップとなるプロダクトのローンチ。
- プログラミングと先端技術が試せる部署は天職!一方で、研究所で行ってきた技術サイドからのアプローチだけでなく、配属時の動機であるビジネスニーズを捉えたサービス開発への思いは強かった。
- スタートアップに投資する米国部署に行きたいと上司に相談しており、ビジネスに興味があることを上司に認知してもらえていた。若手、ビジネスへの興味、プログラミングの3点を満たしたうちの一人だった模様。
- プロダクトマネジャ:プロダクトのCEO
- プロダクトのプランナー(企画)の役割で入ったものの、プロダクトの企画・開発・運用すべてを含むプロダクトライフサイクルを管理する役割を任される。
プロダクトマネジャの苦労とMBA留学の動機
- 開発経験もマネジメント経験も不足する中でのプロダクトマネジメント
- 1年でプロダクトローンチ、2年で売上が立ち、3年で利益確保、という一見華々しくみえるプロダクトのマネジャであったが、開発経験、アジャイル・マネジメント経験が不足する中での判断であったため、下した判断の9割は間違っていたという認識。
- 例えば開発チームを拡大するとき、新規雇用人数、組織構造やマネジメントスタイルなどを決定する上でマネジメントの知識、経験が不足していた。
- アジャイル関係については、本やセミナー出席を通して実務知識を得た。
- ビジネス側を含むstakeholder managementがキー
- 本プロダクトはB2Bビジネスだがスタートアップのため営業がおらず、販売代理店にプロダクトの営業・販売をお願いしていた。その結果、販売代理店から入手できる「顧客の声」には販売代理店の戦略も絡んできてしまう。
- 販売代理店の思惑、スタートアップの経営判断、開発部門の意向、運用部門の思い、の4つを踏まえてプロダクト開発をマネージする必要があった。
- しかし知識、経験とも不足していたためリーダーシップをとることが難しく、経営方針への提案内容も限られていた。
- MBA留学の動機
- プロダクトマネジメントのより良い方法があるのでは?
- 体系的な知識、他社事例を通した実践例を学びたい。
- 社内のMBA派遣制度を用いてMBA留学を決断。
中国MBAの選択
- 大学選択時の3つの軸
- 規模:中小規模の大学を希望。学年全員と密なコミュニケーションを取りたかった。
- 地域:大都市、経済発展の勢いがある地域を希望。課外活動、新しいビジネスや刺激に巡り合いたい、面白い企業や人に会いたい。
- ランキング:Financial TimesなどのMBAランキング上位を希望。ランキング上位程、同級生のレベルが高い、影響力がある人とのネットワーキングの機会が増える、卒業後のキャリア機会、雇用機会が多い、と考えられるため。
- CEIBSを選択した理由
- 中国の日本及び世界経済に対する影響が大きい(日本からの輸出は米国と並んで1位、輸入は圧倒的に1位)こと、森さんの分野でTech面・Business面両方で急激に成長していることから、中国を優先度高く考えていた。
- 今回自分で行く先を決めることができる良い機会だし、日本から3時間程度で行ける隣人について学ぼうと決心して選んだ。
Engineering x Businessの交差点で必要なスキル
- Engineering = Businessという認識(少なくともアプリ開発の分野では)
- プロダクトがアプリケーションである場合、アプリケーションのアップデートはビジネスに直結する。経営戦略は、アプリケーションアップデートの計画と一致する。会社の組織構造は、アプリケーションの開発・運用のマネジメントで決まる。
- ビジネスを設計した人がビジネスの流れに沿ってプログラムを書くと、ビジネスで期待するUXが実現でき、綺麗なサービスとなる。
- 逆にプログラムが書けない人は、お金を出す、もしくはユーザの代弁者としてプロダクトマネジャになるかというのが、今のアプリ系のビジネスの実態ではないか。
- 必要なスキル
- ビジネスを理解してサービスを実装するスキル
- ビジネスの用語、エンジニアリングの用語、両方を理解して話せるスキル
- 開発からビジネスまで全体の流れを深いレベルで理解し、マネジメントするスキル
- 大企業などで開発部門とビジネス部門が分かれている場合は、ビジネス側と開発側の意向をすり合わせるブリッジ人材が重要。
CEIBS留学中の活動
- サービス開発を課外活動として、アプリ開発を実施中。
- スタディタイマー by Witt Inc.:MBA受験中の勉強方法である、ポモドーロテクニックのように時間を区切ってtaskを管理できるアプリ。
- MBA留学を通して、自身のビジネスへの貢献方法・ポジションはアプリ開発・実装力であると認識。実装力とビジネスの知識を強みとして、新ビジネスを立ち上げようとしている人たちと会話し、新ビジネスへ貢献したい。
卒業後のキャリア
- 通信会社に戻り、引き続きサービス開発に携わりたい。ビジネス開発の方と共に新ビジネスを作っていきたい。
- 大企業では、一人では実現できない規模の仕事、ビジネスを任せてもらえることができる。このメリットを活かして新ビジネスの開発に従事したい。
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