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2-10 Googleは本当にinnovativeか – 戦略的組織設計#3

2:55 Google概要、11:48 組織構造、16:21 パラドックスを読み解く手がかり、35:35 データを使った組織設計(IBM)

※1.5倍速など早送りで聴くことをお勧めします。


Learning Objectives

  • 戦略的組織設計:STAR analysisでは、StructureだけでなくStrategy、Processes、People、Rewardsにも注目する

Google (Alphabet) 概要

  • 印象
    • 検索エンジンがコア技術。様々なデータへのアクセスプラットフォームを提供、データの民主主義。
    • Innovationの代名詞。Disruptiveなビジネスを生み出す。
  • 1998年創業
    • 創業者:Sergey Brin, Larry Page(Stanford大学院在学中に起業)
    • Key technique:Page rank
  • 2019年の業績:IR資料はこちらを参照
    • 売上 $162B = 17兆円、利益 $34B = 3.5兆円
    • 広告収入が全体の84%。以下3つにカテゴライズ。
      • Google Search & other:73%
        google.comをdefault searchに設定するパートナーからのtrafficによる収入や、Gmail、Google Map、Google Playなどへの広告による収入
      • YouTube ads:11%
      • Google Network Members’ properties (AdMob, AdSense, Ad Manager):16%
    • 売上の46%がUS market
    • Google Cloudによる売上は5.5%程度

組織構造(2010年)

  • 組織構造はこちらを参照
  • 戦略:User first、Innovation
  • 組織構造:Functional organization (Engineering, Sales, Product managers, 他) => Less innovation
  • 戦略と組織構造が一致していない、パラドックスに見える、なぜ?

パラドックスを読み解く手がかり:Processes (how activities are grouped and linked)

  • Flexibilityを残すことが人をinnovativeにさせる
    • 20% rules。就業時間の20%は自分のタスク以外のことをしてもよい。
      • OKR (Objectives & Key Results):People/Rewardsに関係
  • 経営陣によるエンジニアリングリソースの割り当て
    • 70%をコアビジネス、20%をプロダクト(Gmailなど)の拡大、10%を新規ビジネスに。
  • 製品・サービス=ソフトウェアの特長
    • ソフトウェア開発はエンジニアリング重視 -> エンジニアリング部隊がinnovativeであればinnovativeになる。
    • 製造業とのアナロジー(Manufacturing、Sales)
      • サーバーサイドがManufacturingに相当 -> 違うサービスでも同じ製造方法(サーバを構築するだけでOK)
      • Salesの顧客は広告主 -> ほぼ同じセールス方法でありほぼすべてが自動化されている

データを使った組織設計:IBM

  • 従業員同士のコミュニケーションデータ他(digital footprintとjob faimily)をWatsonで解析し、各従業員の専門性・スキルを推定。96%の精度。personalized learning recommendationsもしてくれる。
  • 従業員に自身のスキルを入力させる方法はうまく機能しなかった
    • 従業員が手間と感じて入力しない
    • 入力されたデータがアップデートされにくい
  • Harvard Business Reviewの記事

※教授の主張:Googleはinnovativeでないのでは?

  • 戦略と組織構造がアラインしておらず、組織構造と売上の相関が強い
    • 本当にinnovationを目指すなら組織構造もinnovationに合わせたほうが良い。
    • 現在も80%以上の収入をオンライン広告から得ており、コアビジネスが変わっていない。
    • 検索エンジンと広告のオークションシステムがコア技術であり、現在もエンジニアリングに投資し続けている。
  • 注:innovationをどう定義づけるかによって結論は変わると考えております。

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