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2-37 グラフをどう上手く説明するか – データを使ったコミュニケーション #3

主張を根拠づけるために欠かせないデータ。このデータを図示したグラフを相手に伝わるように説明する方法について話しています。

0:35 前回までの振り返り:なぜ伝わらないのか?、3:13 どうすればよいか?:データ説明のフレームワークTOP-T、13:56 ケイジのデモ、18:15 マサトのデモ

前回までの振り返り:なぜ伝わらないのか?

  • Encoding & Decoding:コミュニケーションの本質
    • コミュニケーションはEncodingとDecodingの二つに分解できる。
    • Encodingは情報の伝え手が、伝えたいことをグラフにしたりして伝えること。
    • Decodingは情報の受け手が、意図を読み取ること。必ずしも伝えたい意図が伝わっているとはならない。
  • 知識の呪い:コミュニケーションを邪魔するもの
    • 持っている前提知識が違うため、思ったよりも伝わっていないことがある。
    • 例えば、沢山情報が集まってくるとシンプルに伝えようとして、話が抽象化されすぎてしまって伝わっていないこともある。

ではどうすればよいの?

データ説明のフレームワークTOP-T

  • Topic:文脈の提供 <= 知識の呪いを解くために重要、前提知識をそろえるアクション
  • Orient:私たちは何を見ているか、話者はどこに注目しているか。ここが一番重要!
  • Point:なぜそれを見ているのか、なぜそれを伝えようとしているのか
  • Transition:それが次のポイントにどうつながるのか?
  • 話す順番は基本的にTOPTだが、最初にP (Point) を話すのも効果的な場合がある。内容に応じてアレンジしてOK。
  • Orientが最も重要!聴衆に言いたいことを伝えるには聴衆からの信頼を得ることが必要であり、そのためには明瞭さがとても重要。きちんと認知負荷を下げるよう、Orientで明瞭にグラフを説明することが、言いたいことを伝える上で重要です。
    グラフの説明をついついないがしろにして要点だけ伝えようとしがちかもしれませんが、きちんと時間を取ってグラフを説明することが実は重要なのです!

ケイジのデモ

  • 2分弱をかけて説明しました。Pointから説明しました。
  • Topic:このスライドのトピックを最初にコメントしました。
  • Orient:全データの推移を説明しました。
  • Point:結論を最初と最後に2回述べました。
  • Transition:これが無かったので、次回はこれを意識しよう!

マサトのデモ

  • TOPTの順番に沿って1分ぐらいで説明しました。注目するもののみにフォーカスし、他のものはあえて説明しませんでした。
  • Topic:このスライドのトピックを最初にコメントしました。
  • Orient:注目するものの推移のみにフォーカスしました。
  • Point:Orientを要約する形で結論を話しました。
  • Transition:次のスライドのトピックを話しました。

次回はスライド全体のコンテンツを作る際のコツについてお話します!

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