1:45 4つの典型パターン、7:10 長所と短所、33:58 具体例1 “One Microsoft”、38:00 具体例2 P&G
※1.5倍速など早送りで聴くことをお勧めします。
今回のLearning Objectives
- 4つの典型パターン:Functional、Divisional (Product、Geography、Customer、Marketなど)、Matrix、Front-back
- 長所 / 短所:Strategy、competenceと整合的な構造を選択すべし!
- Functional:低コスト、competence深化 / 変化への対応が遅い、less innovative
- Divisional:変化に素早く対応できる、innovation / 高コスト、less competence(Functionalと逆)
- Matrix、Front-back:コスト優位性と変化への素早い対応を両立 / 高いmanagement、interpersonalスキルが必要
4つの典型パターン
- Functional:Engineering、Marketing、Manufacturing、Salesなど機能毎に分ける。
- Divisional:製品、地理的、顧客、マーケット、などセグメントで分ける。各セグメント下に必要なfunctionがすべて備わる。
- Matrix:Functional、Divisionalの2つのレポートラインを備える。FunctionalとDivisionalの長所を両立することが目的。
- Front-back:Matrixの別形態。front-end unitsはCustomerやRegion毎、back-end unitsはproduct、function毎。
長所と短所
- Functional
- 長所
- Functional departmentsの中でEconomies of scaleが有効に働く、低コストが実現できる。
- 深い知識とスキルの共有、開発ができる -> competenceの深化が可能、コスト削減に寄与。
- 短所
- 環境変化に対して応答に時間がかかる、less innovation。
- CEOがすべての判断を担わなければならず時間がかかる。
- 損益計算書はCEO以外管理できない。一気通貫で売り上げとコストを見ているのがCEOのみのため。
- 製品の性能・コストのトレードオフなど、departmentをまたぐ問題が発生した場合、調整を全てCEOに上げて調整しないといけない。
- フィットする戦略(Porter):Low cost
- 効果的な状況
- 達成したいgoalsがfunctionalに分かれている。
- プロダクトの数が少数。
- 長所
- Divisional
- 長所
- 顧客満足度を高められる
- Products、regions、customersの差に対応しやすい
- 意思決定が分散できるため早い。
- Division内で必要なfunctionが完結するためCEOを介した全社的な調整が不要。
- 損益計算書をdivisionのトップが管理できるため、採算がとれる範囲でdivisionトップが意思決定できる。
- 短所
- Economies of scaleが活かせない、コスト高になる。
- リソースが重複する、division間での融通が効かないため、コストを下げづらい。
- Competenceの深度化、特化した技術(technical specialization)の開発が実行しづらい。
- Divisionをまたぐ統合や標準化が難しい。サイロ化。
- フィットする戦略(Porter):Differentiation (product)
- 効果的な状況
- Fast change and innovation in an unstable environment
- 長所
- Matrix、Front-back
- 長所:Functionalとdivisionalの長所が取れる。
- 短所:高いマネジメントスキルが必要。
- Dual authorityのpower balanceをうまく取る必要がある。
- マネジャにはmanagement skills、従業員にもinterpersonal skillsが求められる。
具体例1:”One Microsoft”
- “One Microsoft,” 2013年7月11日, by Steve Balmer
“A far-reaching realignment of the company that will enable us to innovate with greater speed, efficiency, and capability in a fast-changing world” - Steve Balmer:2000年-2014年、Microsoft2代目CEO
- 売上約3倍、利益約2倍に押し上げるも、株価は低迷。
- 2013年 BBCでworst CEOの一人にノミネートされてしまう。
- 2013年当時はdeviceに注力中。2012年6月にSurface発売、2013年9月にNokia携帯部門買収、Windows phone開発。
- 発表された戦略と組織構造
- 戦略:“A far-reaching realignment of the company that will enable us to innovate with greater speed, efficiency, and capability in a fast-changing world”
- 組織構造:Functional
- 整合的?NO…
具体例2:P&G
- 市場の変化に対して組織構造をうまくシフトさせて変化に対応してきた。
- 1950年代:USとEUで分割。USはproduct (Divisional)を採用してinnovationに注力。EUは各国で顧客ニーズが異なったためgeographical (Divisional)。
- 1980年代:USはコスト競争激化、Matrixを導入。EUは顧客ニーズが標準化されてきたためproduct (Divisional)にシフト。
- 1990-2000年代:流通、サプライチェーンがグローバルになってきたため、Global Matrix、Global Front-backへシフト。
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