00:35 Innovation Discovery Japan (IDJ) の概要、9:15 今年IDJ2021のバーチャル訪問設計、12:47 IDJ2021での訪問企業、23:25 頑張ったこと・苦労したこと
前回IDJ (IDJ2020) の内容はこちらよりお聴きください。
MIT学生の訪問に興味を持たれた企業の方は、ぜひIDJ幹事団もしくはSteppFunctionにご連絡ください。
Innovation Discovery Japan (IDJ)
- 概要
- MIT日本人留学生が幹事となり、毎年30人程度のMIT学生を引率して日本企業を訪問するtech trek。2017年に創立され、1回約20社、これまでのべ約80社訪問。訪問企業は、startupから大企業、バイオ系から宇宙系まで幅広い。
- きっかけ
- 日本の先端技術やBusiness面で際立った日本企業の海外展開に貢献したい。しかしそもそもMITの授業を通じて学生が日本の技術や日本企業を知る機会があまりない。
- 他trekと比較しての特徴
- 企業訪問がメイン、これまで毎年約20社訪問してきた。観光は半日程度。
- 会社紹介や展示紹介だけでなく、経営層・ManagerやEngineerと議論する時間を設けている。
- MIT全体から参加学生を募る。学部をまたいだ、また大学・大学院をまたいだ貴重な交流機会。
- MIT SDMとの関係
- 創立メンバの一人がSDM卒業生、CIC TokyoでDirectorを務める名倉さん。MIT Alum sessionでEng x Bizのキャリアについて語っていただきました。このインタビューの内容はこちら。
- MIT SDM、MISTI Japanにコンタクト企業、予算などをサポートしてもらっている。
今回のツアー IDJ2021 の立ち上げ
- コロナの影響で日本への物理的な訪問は無理。ゼロベースで検討開始!
- Onlineででもやろう!
- 継続することで日本企業からの信頼を得続けられる。灯を絶やさないことは重要!
- ほとんどのtrekが中止になる中、online訪問は新しい!やってみよう!
- Stakeholder Needs Analysisをやってonline訪問がMIT学生、日本企業、SDM、オーガナイザのニーズを満たすことを確認。特にMIT学部生が懸念する費用面をcoverできる。
- 夏時点で授業含め他スケジュールが未定だったため、他イベントとのコンフリクトを最小限にすべく、前回と同じく1月末1週間開催と決定。
IDJ2021での訪問企業
- 2021年1/24(日)~1/28(木)(ボストン時間)の5日にわたって計10社に訪問させていただきました。
- 14時間時差のため、日本時間 朝9:00 – 11:45、ボストン時間前日 19:00 – 21:45のスケジュールで実施。
- 1社あたり約75分のセッション。
- 訪問企業一覧
- 旭酒造
- 本社が山口県にある旭酒造様に訪問。桜井社長に日本酒の歴史・種類・製造方法などをご説明いただき、また質疑応答も通訳の方を通じて誤解ないよう丁寧にお答えいただきました。
- AIなど先端技術の適用、日本酒の海外展開など技術・ビジネス両面で際立っており、またMIT学生にとって日本文化を知るとても良い機会となり、参加者の満足度がとても高かったセッションの一つでした。
- ご説明いただいたvideoは以下YouTube https://www.youtube.com/watch?v=v0qzBUTenDo でご覧いただけます。ぜひご覧ください!
- ispace
- 宇宙ベンチャー。水などの月面資源を開発し、地球と月を一体とした新しいeco-systemを創造することを目指し、月面探査機、特にロケット切り離し後の月面着陸(ランダー)および月面探査(小型ローバー)の開発に注力。
- 2018年Series A Fundingで$94.5 Million調達、当時日本最大。直近ではSeries Bで$3 Million調達、合計約130-140億円。
- MIT SDM Alumの氏家さんがシステム設計チームのManagerとして活躍。
- CEOの袴田様、アメリカ支社のCEOの方も参加いただき、Q&Aで真摯に答えていただきました。
頑張ったこと
- Onlineならではのツアー設計
- 本社山口県の旭酒造様に訪問
- 米国全土、インド・東南アジアなど米国以外に滞在する学生の参加も受け入れた
- MIT 航空宇宙トップのProf. Olivier de Weckなど、企業の事業内容と分野が近いMIT教授による挨拶と簡単な研究紹介
- 物理訪問できないことの代替:日本の文化紹介
- オーガナイザによるお正月、ハロウィン、温泉、日本のビジネス週間の紹介
- MIT日本語講師の Dr. Takako Aikawa (Microsoft Researchで10年間以上機械翻訳、自然言語処理に従事)による日本語mini lecture
- MIT文化人類学者 Prof. Ian Condry による日本文化(Hip hop)の紹介
- 学生のエンゲージメントアップ
- Student leaderを複数人割り当ててグループとし、セッション最後の挨拶、質問、short reportを課すことで参加者間のコミュニケーションを促進
- 日本の風景を入れた共通のVirtual backgroundを作成し、セッション中に使ってもらった
- IDJ2021オリジナルロゴをつけたFleece、お猪口、お菓子を配布。MIT周辺の参加者には旭酒造様から送付いただいた獺祭を配布。
苦労したこと
- 高い参加率を達成すること
- エンゲージメントアップの施策が効果的だった(survey結果)。
- 学生、企業とも満足度高いsurvey結果。特に、学生が皆他の人に強く勧めたい、という結果を得られ、次回以降のIDJのためにも良かった。
- 集客
- 従来実施していた、FlyerのMIT学内掲示板添付や、in-personのインターナショナル向けイベントでの告知が使えなかった。
- MIT SDMのcommunication担当の方を通じての学内へのメール告知、インパクトがある画像を入れたメールでの告知、などでなんとか参加者が集まった。
参考ページ
- IDJのWebpage:設立の動機、過去訪問時のreportなどを記載しております。
- IDJのFacebook page:これまで訪問させていただいた企業に対する学生の簡単なreport、訪問時の写真ほかをアップしております。
- MIT SDMによるIDJ2021の紹介:IDJ2021の詳細と参加学生の声が掲載されています。
- MIT学生の企業訪問に興味を持たれた企業の方はぜひIDJ幹事団(上記Webpage)もしくはSteppFunctionにご連絡ください。
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